シンガポールの賃貸退去時には、大抵の契約では、テナント(借り手)がカーテンをクリーニングをすることになっていると思います。
退去の一ヶ月以内にクリーニングに出した領収書を提出しなければならなかったのですが
うちは引越前に一時帰国が重なってしまったので、退去の一ヶ月以内かつ一時帰国までの期間が一週間しかなく、、
その期間で、カーテンの出張引き取り・洗濯・出張戻しを引き受けてくれるクリーニング業者を探しました。
我が家がお願いしたのは、ネットで探したローカルの会社。
料金の見積もりに来てもらう時間がなかったので、クリーニング業者を決めた時には正確な料金はわからなかったのですが
基本的には
★Day Curtain(レース)は1枚S$10
★Night CurtainはS$9/Kg
連絡を取り合った担当者によると、訪問のスタッフがハンディスケールを持っているので、カーテンをレールから外して計量し、料金をお伝えします…という話になっていたので、当日そのつもりでいました。
予約の朝9時半ぴったりに、感じの良い男性スタッフがやってきて、手早くすべての部屋のカーテンを回収してくれて
そのまま帰りそうだったので
「計量して料金を教えてもらえると聞いてたんですが…」と言ってみると
そんなことは知らないという。
スケールなんて持ってない、と。
一応、夫に電話をして、夫がクリーニング会社に電話で問い合わせると、すぐにその担当者から訪問スタッフに電話がきた。
訪問スタッフは、電話を切って、ウエストポーチからスケールを取出し(←持ってるじゃないか!)
重さを図って、合計S$177(2BR、計3窓)というレシートを出した。
そして、その訪問スタッフは急にカタコトの日本語を話し出し
「私、中国人です。日本で働いたことがあります。大阪と名古屋です。どっちも、とても、給料、安かった。
シンガポールでも、日本の会社の給料、とても安い。
私、いろんな国の人の家に行くけど、日本人の家、みんな質素。
日本人、みんな、先にクリーニング料金を知りたがる。
日本人、給料安いから、仕方ないね…」
……苦笑。
何か色々と、日本は先に見積もり料金を出す文化だとか、外国人に比べると家のセンスが大人しめだったりとか、どんなにお金持ちでも子供の学校からのプリントやカレンダーを冷蔵庫に貼ってしまう生活感丸出し傾向がある文化だとか、、伝えたい気持ちは山々だったのですが
そのスタッフは、人を小馬鹿にした物言いではなく、心の底から日本人を哀れんでいるように話すので
何も言えねー
いや、ほんとに、いつの間にかアジアにおける日本経済の立ち位置はそんな感じになっちゃったよね、、と
切ない気持ちになりました。
このあと日本に帰省して、物価の安さを見るにつけ、このクリーニング訪問スタッフの顔が浮かぶのでした。。
0コメント