今朝ニュースを見ていたら、香港とマカオを結ぶ海上大橋が今月24日についに開通するようで。
まだ息子を授かる前、マカオのカジノが再開発され、ベネチアン等の派手な豪華カジノホテルがバンバン建ち並び始めた頃、香港旅行ついでに何度か訪れたことがありました。
香港・マカオは、夏に行くと蒸し暑くて台風が多いけれど
日本の冬シーズンに行くと、長袖セーター一枚で出歩くのがちょうど良い快適な気候。
東洋と西洋が交わる街の雰囲気が好きで
歴史ある教会を見学し歩き
ポルトガルの影響が色濃く残るマカオでは、日本ではあまり食べたことがなかったポルトガル料理を食べ
美味しいエッグタルトを食べ歩いたり
何より、マカオの街で見るブルーのタイル、アズレージョに魅せられて、散策しに行ったものでした。
そんな、思い入れのあるマカオですが
最後に訪れたのは、2009年のこと。
もう、9年も前になります。
その間に、香港には息子を連れて二度行っていますが、マカオへは渡りませんでした。
・・・その理由は
今まで、香港からマカオまでのルートは、約1時間で結ぶ高速フェリーの海路か、約15分で結ぶヘリコプターの空路のみ。
カジノで大勝したら、一度くらいヘリで渡ってみたいものでしたが、実現したことはなく。
毎回、フェリーで渡っていましたが。
2009年に、最後に乗ったフェリーが、マカオと香港のちょうど真ん中あたり、周囲に何も見えない海上で、エンジン故障を起こしたのです。
急にフェリーの音が静かになったと思ったら、波に揺られて、船体がぐらぐら。
天気の良い真昼だったのがまだ幸い、でもどう見ても、高速船がいきなり止まった。
船員たちがバタバタし始め、焦った広東語が飛び交い、しばらくして船内放送で「メインエンジンが故障して、復旧作業中です」とのアナウンス。
約1時間かかって、なんとかエンジンを復旧させて、再出発したものの…
香港が近づいて、周囲に大型小型の船舶が増えてくると、その勢いに押されて、揺れる!揺れる!!
ザブーン!ザッブーン!と波しぶきをあげながらヨロヨロと進む船で、2時間かかって、なんとか九龍のフェリーターミナルに到着するまで、生きた心地がしなかった。
でも、このアクシデントにハラハラしていたのは、私だけで
夫は、教会巡りに疲れて、フェリーに乗った瞬間から到着まで、爆睡。
しかも、香港の入国を済ませて出たところに、香港スイーツの許留山を見つけた夫は、私を置いて、お店に走って行った。
そんなわけで
この時を機に
「もうこの高速船には乗らない。次にマカオへ行くのは、海上大橋が完成してからだ!」
と心に誓ったのでした。
そう、この2009年、香港とマカオ・中国本土を結ぶ海上大橋を作る案が発表されたのでした。
この時に泊まっていた、マカオのMGMの部屋の窓から見えた、この橋が繋がるという話で。
その海上大橋が、ついに開通というニュースに、懐かしいマカオの旅を思い出した朝でした。
あれから9年か…。
まさかこのニュースを、シンガポールで聞くとは、あの頃は想像もしていなかったけれど
経済の勢いを感じる国に惹かれていたのは、今に繋がっているんだなぁ。
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