【オーストラリア・パース旅行】旅先で初めてナッツアレルギーを発症、パースで日本語医療センターへ行く。



一週間のパース母子旅、天候にもほぼ恵まれ、初めての地で様々な体験をして満喫してきましたが、5日目に息子が緊急で病院に罹るというアクシデントがありました。



ホテルのチェックインの際にいただいたウェルカムクッキーを一口食べた直後に、口の周りと首に発疹、喉のつっかえ、鼻詰まり、目の充血を起こし、食物アレルギー発作だと気付いて、すぐにUberを呼んでパースの日本語医療センターへ。



クッキーに入っていたナッツ(おそらくクルミ)のアレルギー発作でした。



異常を感じてから、15分後には病院で診察を受けることができたのは、旅に出る前に病気や怪我の際の下調べをしていたことが少なからず役に立ったと思うので、記録しておきます。



そして、どこのホテルかはもうブログに記載しているので、読んで下さっている方には判ると思いますが、ホテルに非はありません。ナッツは激しいアレルギーを起こす食べ物らしいのですが、アレルギーの無い人にとっては栄養があって美味しい食品ですから。ナッツは、ホテルだけでなく、飛行機内のスナックでもよく配られます。


私も息子も、今までナッツアレルギーは無いと思って生活していました。だから、頂いたクッキーを、何も考えずに食べたのです。


アレルギーは、今までは無くても急に発症することがあり、幼児の頃のアレルギー検査では判らなくても発症したり、大人になってからでも発症するそうです。


こんなことも有り得るのか、という記録としてお読みいただけると幸いです。




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★パース日本語医療センターについて



今回お世話になったのは、パース駅から近いヘイストリートにある、日本語医療センターです。



観光を含めた旅行だと毎日出歩くし、通常の生活よりも動き回るので、気持ちは楽しくても、身体はけっこう疲れます。


今回は、そう遠くない範囲とはいえ移動もあったし、海にも入っていたので、旅の後半、疲れが出て体調を崩すことも有り得るかな?と考えて、実は最後のパースの宿は、この日本語医療センターから近いところにしよういうのが、ホテル選びの1つのポイントでもありました(まさか本当に行くことになるとは…)。


Uberで向かったのですが、ヘイストリートは車が通れない道があり、病院の目の前で車を降りることができず、その通りに入る手前で降りたので、病院はどこ??と一瞬焦りました。


近くを歩いていた方に聞いて、Googleで病院の地図と写真を見せたところ、「そこの電機屋さんの上じゃないかしら!」と連れて行って下さったので助かりました。


道路から入って行ったところ(GF)は系列の病院が入っていますが、日本語医療センターは1つ上の階。



緊急だったので予約なしで行きましたが、息子の様子を見て、すぐに受付の日本人スタッフの方々が対処して下さり、通訳として付き添いながら下の階のほうの病院へ移動し、すぐに外国人の先生に診察していただくことができました。



クッキーの袋に書いてある原材料を見て、ナッツアレルギーでしょうとのことで、息子の喉や目を診察し、血圧を測り、抗ヒスタミン剤を飲ませて、また上の階に戻って様子を見ました。



アナフィラキシーではないけれど、ナッツは症状が重く出るので、しばらく病院で休むことに。


1階と2階を往復する間、久しぶりに息子を抱っこして移動したのですが(22㎏、重かった、、)、それでお腹を圧迫されたようで、上の階に戻ってから豪快に嘔吐。吐き出したかったアレルギーの原因物を出し、ここでかなりスッキリしたよう。そのあともう一回抗ヒスタミン剤を飲みました。



息子は喉が苦しい、喉が気持ち悪いと言っていたので、気管にも発疹や腫れが出ていたよう。


医師の質問に受け答えはできていたのですが、おそらく普段あまり病気をせず病院にいくことがないので緊張していたようで、自分はどうなってしまうんだろう?と怯えて大人しかった。


その様子が、緊張で大人しいのか、アレルギーの倦怠感なのか、医師には判断できないとのことで、アドレナリン注射を打って、子供病院に救急車で搬送しましょう、との提案が。



ただ、私が様子を見る限り、息子に聞く限り、抗ヒスタミン剤を飲んでからだんだん落ち着いて、目に見える皮膚の発疹は消えていたし、目の充血もおさまってきたので、別の病院へ搬送するまでは必要だろうか、、と悩み、医師と通訳の方と相談して、そのままここで休んで様子をみることに。



部屋を1つ借りて、椅子に横になって、2時間くらい眠ったら、すっかり肌も目も白く戻り、元気になりました。喉の苦しさ、鼻の詰まりも消えていました。



本人も、「もう大丈夫。モノポリーのパースエディション買ってくれたら自分で歩いて帰れる」と言っていて、どうやら旅行初日のパースで目を付けていた玩具を売っているロンドンコートが、この病院の近くにあると気付いていたようで(ぐったりしていたのに、いつの間にここがヘイストリートだと認識していたんだろう!?)、玩具を買ってもらう取引をするくらい元気になっていて安心しました。



ただ、医師としては子供病院への搬送を勧めたので、「母の判断により、搬送をしません。この件に関して、医師を訴えません」という書類にサインをしてから帰りました。



幸いこのあと抗ヒスタミン剤を飲む必要はなく旅を終えることが出来ましたが、開封したボトルの残りを頂いて帰りました。抗ヒスタミン剤は、ハウスダストや鼻炎などの軽いアレルギーでも使えるらしいので、4月のパースの花粉で鼻詰まりを起こしていることも考えられるため、もし鼻が苦しかったら飲んでください、とのことでした。



日本語医療センターの日本人スタッフの方々は対応がとても速く、とても頼りになりました。通訳をして下さった方がいなかったら、もっと私が動揺していただろうと思うと…旅先で日本語で医療を受けられる有難みを本当に感じました。




★ナッツアレルギーについて


これを読んで、「なぜアレルギーのある子供にナッツ入りクッキーを食べさせたのだろう?」と思う方もいらっしゃるかと思いますが


私も息子も、今までナッツアレルギーは無いと思っていたというか、考えもせずに生活してきたのです。他の食品にもアレルギーは無し。


日本にいた時はよく「柿の種」のピーナッツを食べていたし、アーモンド入りの小魚菓子も食べていた。シンガポールに来てからも、ピーナッツ餅が大好きで、何度も食べている。


ただ、息子は甘いお菓子が好きではなくて、ナッツが入っているチョコレートやクッキーをほとんど食べずに育ったので、ナッツを食べる機会は少なかったように思います。


そして、日本の幼稚園の給食にはナッツが使われていなかったし、シンガポールで通っている学校では、ナッツフリーの規則があり、毎日のスナック、スクールランチ、保護者持ち込みのカップケーキも、ナッツの持ち込みは禁止されています。そのため、ナッツアレルギーに気付くほど、多種類のナッツを食べてきませんでした。


今回、いただいたウェルカムクッキーは、ウォルナッツ(くるみ)入り。大きくウォルナッツ入りと書かれ、他の原材料表示もあったので、おそらくナッツアレルギーの人は食べないよう注意書きしていたのだと思います。でも、息子がナッツアレルギーだとは全く考えていなかったので、その注意書きがあっても、なんとも思わなかった。


息子は、ピーナッツ、アーモンドは大丈夫ですが、くるみアレルギーがあるようです。


普段クッキーを食べない息子ですが、この時は珍しく、「せっかくもらったから食べてみようかな」と一口食べたのでした。その一口で激しいアレルギー症状が出たことに驚きましたが、ナッツアレルギーは重篤な症状が出るので注意が必要だそう。


そして、シンガポールには花粉がないので、日頃はほとんど花粉症などを忘れて生活していましたが、4月のパースは花粉が多いらしく、花粉症がナッツアレルギーを重篤化させる要因でもあるのだとか。1週間くらいパースで過ごし、普段触れていない花粉が体に徐々に蓄積されたのと、旅疲れで、身体がナッツに激しく反応したのかもしれない、とのことでした。


様々な条件が重なり、今までアレルギーがなくても、急に出ることもある。


今回、日本語医療センターのあるパースで良かったと、あとになってから、ほっとして、考えると怖くなりました。


これが、前日に泊まっていた救急病院の無いロットネスト島だったら?


これが、飛行機内だったら?


・・・考えると、ぞっとする、どころの話じゃない。


機内のおつまみに、ナッツ入りお菓子やピーナッツを出す航空会社は、けっこうあります。


アレルギーのない人にとっては美味しいナッツが、突然命の危険につながることも有り得ると思うと、今までまったく食べ物アレルギーを考えずに生きてきた我が家にとっては、すぐに病院に駆け込める環境の時のアレルギー発症で、不幸中の幸いという言い方も変だけど、本当に良かったと胸をなでおろしました。




★海外旅行保険について


日本に住んでいた時は、日本のクレジットカードに、家族全員分を緊急日本語医療サービスでカバーする海外旅行保険が付いていたので、それを使っていましたが


シンガポールに住む今、我が家が持っているシンガポール発行のクレジットカードには、もちろん英語サポートの海外旅行保険しか付いていません。


夫も一緒の旅ならば、それで良かったと思うのですが、今回は母子旅で、もしもの緊急時に英語の医療サービスのみでは不安だったので、グローブパートナーの旅行保険に加入していきました。



駐在で海外にお住まいの方のほとんどは、駐在国から他の国へ出張や旅行をしても、すべてカバーされる海外旅行保険に加入しているようなので、シンガポールから他の国へ旅行する際、保険のことなど考えずにいらっしゃる方が多数だと思います。


我が家のように海外就職で移住をしている場合、必要に応じて、他国への旅行の際には、自分で保険に加入しなければなりません。そして、海外在住の日本人は、ほとんどの日本の保険会社の海外旅行保険には加入できないのです(シンガポールに支店を持つ日系保険会社で加入できる会社もあります)。


グローブパートナーは、既に日本を出ている場合でも保険に加入でき、緊急入院や手術の際は日本語サポートサービスあり。保険料は、シンガポールからオーストラリアの1週間で、1人21ユーロでした。


通常の診察の場合、キャッシュレス診療を受けることはできず、後日レシートや診療レポートを提出して医療費を請求する形になるので、いったん自分で全額支払う必要あり。


今回は


・診察料が約100ドル

・通訳代と抗ヒスタミン剤の処方で約45ドル

・ホテルから病院までの交通費約8ドル


合計約160ドルほどを、保険会社に申請しました。


今回は、診察を受けて、薬を飲んで様子をみていたくらいで済んだので、このくらいの費用でしたが。医師のすすめた通り、救急車で子供病院へ搬送して検査…となったら、もっと高額の医療費がかかっていたと思います。海外旅行保険、大事です。




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